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一休善哉(ぜんざい)の日

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  1月30日(日)、臨済宗大徳寺派の禅寺である酬恩庵一休寺を訪れました。1月最後の日曜日には『一休善哉(ぜんざい)の日』の行事が開催されており、観光バスや自家用車等でこられている数多くの方の姿が目に付きました。この寺はかつて妙勝寺と呼ばれ荒廃していましたが、〝とんち〟で名高い一休さんが再興されたため、一般的には一休寺と呼ばれています。
  最初に、絵馬に今年一年の「誓いごと」を書いた後、一休禅師像の前で般若心経を唱え、座禅を組みました。続いて、住職から一休さんのエピソードを含めたお話をいただきました。本堂には〝みる(見る)ごとに みなそのままのすがた(姿)なり 柳はみどり(緑) 花はくれない(紅)〟という一休禅師の歌が掲げられていました。素直に物事を見て自然に生きることが大切であるという意味ですが、人間はともすると柳を紅、花を緑に見がちです。
  この日には善哉(ぜんざい)が振舞われますが、この呼び名は大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁をご馳走になった一休禅師が、あまりの美味しさに仏教の言葉で〝善哉此汁(よきかな この汁)〟と言われたことが始まりのようです。
  一休禅師は「頓知(とんち)の一休さん」として大変親しみを込めて知られており、境内にも一休禅師の像や〝このはしわたるべからず〟と書かれた立て札の橋があります。また、本堂をはじめ庫裏や方丈、唐門等の重要文化財も数多くあります。これらを見学した後、絵馬を奉納し、温かい善哉をいただき、清々しい気持ちで寺を後にしました。
  今、この寺が抱えている問題は一休寺裏山の開発が進み、文化的自然環境が消失しつつあることです。この景観を守るための運動が推進されていますので、地元住民として協力したいと思っています。

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