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学校経営~人材の確保と育成

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  学校には大きく「専任教諭」「常勤講師」「非常勤講師」がおり、さまざまな教育活動を行なっています。このうち、常勤講師と非常勤講師については年度毎に契約更新を行なうことになっていますが、専任教諭については年度毎の契約更新はありません。また、私学の場合には公立の学校と異なり、複数の学校を持つ法人以外では原則として転勤がありません。
  これは、私学の大きな特徴であり、創立の精神の浸透や学校としての伝統の継承といった大きなメリットがあります。また、生徒が卒業後何年かして学校に来ても恩師がいるといったことで母校愛がより一層強まることにもなります。更に、自分の子どもや身内の人に対する母校進学希望にも繋がることになります。現に本校の生徒をとりあげても、保護者が本校の卒業生であるといったケースが多いのです。しかし、物事には常にメリットとデメリットがあります。 
  最大のデメリットは人事の硬直化です。どちらかと言えば、学校は物事を過去の延長線上で行なうという「前年踏襲型」のシステムで運用されています。そのため、ともすると環境が変化していても〝自分達のやっていることは正しくて、最良のやり方である〟ということで変えようとしません。そして、気がつくと世の中の流れに完全に乗り遅れてしまっていたということになってしまいます。しかし、昨今のように環境の変化が激しい時には、常に新たな仕組みやシステム、ツールを導入していかなければなりません。そのためには、一人ひとりが常に外部に目を向けると共に進取の気持ちで取り組んでいくことが大切です。また、風土の活性化をはかるためには、新たな血を導入していかなければなりません。多くの企業で毎年定期異動が行なわれているのは、風土の活性化をはかり、新たな視点で現行のやり方を見直すということなのです。
  本校もこの5年間で多くの先生方が退職され、現時点では約3分の1が新たな先生ということになっています。これらの先生が1日も早く本校の創立の精神や良き伝統を体得する。そして、これまで本校におられたベテランの先生方が自己啓発につとめると共に仕事を通じて新しい先生方を指導していくことが大切であると思っています。