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血の滲むような努力~イチロー選手の偉業

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(http://www.s-hoshino.com/f_photo/reja/re_017.htmlより)


  今年は大震災の影響で、プロ野球の開幕は大幅に遅れることになりましたが、選手達は被災された方に何とか勇気を与えたいという気持で、例年以上に気合を込めて試合に臨んでいるようです。毎年、多くの新人がプロ野球の世界に飛び込んできますが、大きく期待されながら活躍できずにユニフォームを脱ぐ者がいる一方で、大して注目されなかったのにもかかわらず大活躍している者もいます。人間ですから当然のことながら好不調の波がありますが、常に好調を持続していくためには「日々の地道な努力」が不可欠です。
   「今、プロ野球界で最も活躍している人は誰ですか」という質問をすれば、ほとんどの人がイチロー選手の名をあげるのではないかと思います。イチローは昨年200安打を記録し、自らの記録を更新すると共に100年以上の歴史を持つ大リーグにおいて「10年連続」という回数でピート・ローズに並びました。この試合の後、イチローは「200安打が簡単ではないことは僕が一番知っている」と安堵(あんど)感を漂わせながら答えていましたが、単に1年間だけではなく10年間続けるということは日々の体調管理が万全でなければ達成できないことです。
  また、今シーズン、イチロー選手は37歳となりましたが、4月が終了した時点で、チーム唯一の全試合に出場、月間の自己タイとなる39安打と、14回の複数安打、10盗塁を記録し、今年の活躍も大いに期待できます。イチロー選手の偉大さは、 以前、マリナーズで同僚であった阪神タイガースの城島選手の「記録の更新は凄いが、これを達成するための努力はもっと凄い」という言葉に端的に表わされているように感じます。
  このように社会で注目を集めている人は誰も見ていないところで、血の滲むような努力を継続しているのです。私達は活躍している華やかな姿だけを見がちですが、その陰に隠れた努力を見逃してはいけないと思います。