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開かれた学校づくりを目指す~大阪高校との交流

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  昨日(5月24日)午後、大阪学園大阪高等学校において、約80名の教職員を対象に『21世紀を生きる子どもたち~高校教育の重点課題』というテーマで講演を行ないました。
  本校は大阪府と隣接する兵庫県の宝塚市にあり、これまで大阪府から多くの生徒を受け入れています。しかし、大阪府の私学に対する助成制度が大きく変更されたため、生徒募集に関しては大きな影響を受けることになりました。そのため大阪府の動向をしっかりと把握すると共に、私学の方とは多くの機会を通じて情報交換するようにしています。この日は丁度、定期考査日にあたっており、午後を利用して教職員研修を開催することにされたようです。今回の講演では、世の中の動きや社会で求められる力、教育をめぐる課題とこれからの学校づくり、最後に本校の取り組みについて紹介しました。その後、幹部の皆さんと意見交換をしましたが、私にとっても参考になることが多くありました。
  学校は〝閉じられた社会である〟とよく言われますが、これは決して褒められることではありません。この大きな原因は一人ひとりの教員が、常に社会の動きに目を向けていないからだと思います。また、ビジネスの世界では、日本経済新聞を読むのは常識になっていますが、学校では日経を読んでいる人は少ないようです。生徒達の中には現在学習していることが、将来何の役に立つのかを疑問に感じている人も多いようです。従って、教員の大きな役割の一つは社会の動向を生徒達にしっかりと伝えることにより、学んだことが社会とどのように繋がっているかを理解させることであると思います。
  特に、私学の教員は転勤がないということもあり、余程努力しないと独善的な考え方に陥いりがちです。そして、どんどん視野が狭くなってしまいます。これを防ぐためには、これからも全教員が外部に目を向けることにより、開かれた学校づくりを目指していくことが大切であると思っています。