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中学校全校朝礼~バッヂをつける習慣

P1020829.jpg  硬式テニス部員に対する表彰
 
  6月29日(水)、校庭で中学校の全校朝礼を行ないました。本校では夏服に衣替えするのに合わせて、半袖シャツにバッヂをつけることになっていますが、毎日の指導にもかかわらず、徹底できていないのが現状です。そこで、本日はバッヂをつける意義について次のような話をしました。
  〝皆さん、おはようございます。今日も厳しい暑さになりそうですが、大地震の被災地では今もなお避難所生活を送っておられる方もいます。また、私の友人で、インドのムンバイで生活をしている人がいますが、気温が40℃を超える暑さの中で、ほとんどの人がエアコンのない生活をしているとのことです。私達は恵まれた生活をしていることに感謝しなければならないと思います。今日は“何故皆さんにバッヂをつけることをお願いしているか”についてお話します。
  現在多くの会社ではセキュリティ保護のために、さまざまな方法を取り入れています。企業には、新製品の開発や顧客情報、製造ノウハウ等、他社に知られてはいけないものがたくさんあります。つまり企業の秘密情報を守るということが必要です。また、安全性を確保しなければなりません。そのために、多くの企業では、近年入出門の管理を徹底するようになってきました。誰かに面会する場合でも、時間が指定され、その時間前に受付に行き、連絡してもらって、その人が出迎えてくれて、やっと会うことができるのです。しかし、事務所の中に入ることは、なかなかできません。事務所の中に入るためには、必ずその人と一緒に暗証番号や生体認証を使わなければなりません。当然のことながら、約束の時間に遅れるようなことがあると、どのような理由があっても面会できないということになります。
  また、勤務している会社で他の部署に出張する際には、社章(バッヂ)と身分証明書が必要であり、社章がなければ入門することができません。そして、社章を紛失すれば、必ず紛失届けを提出しなければなりません。これが2回、3回になると“退職”という厳しい措置をとる企業もあります。勿論紛失したからと言って、簡単に購入する訳にはいきません。社章には、1つずつ番号が入っており、人事部が個別に管理しています。退職する際には、返却が義務づけられています。このように、企業は厳しい入出門管理をしているのです。
  一方、学校においては、企業ほど厳しい入出門管理を行なっているところはありません。本校ではガードマンが立ち、監視カメラを設置し、保護者や業者、訪問者の方には入門証を掲示していただくことになっています。また、先生も常に写真入りの個人カードをつけることになっています。皆さんがバッヂをつけずに登校してきても、入門を拒否することはありませんが、このようなルールをしっかりと身につけておくことが、将来社会で役立つことになるのです。朝、家を出る時には必ずバッヂの確認をするように心がけてください。〟