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スロー・フードの薦め

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  戦後、米と魚と野菜が中心になっていた日本人の食生活は大きく変化しました。朝食は主に白米に味噌汁、漬物、納豆、梅干であり、夕食はこれに魚と野菜が加わるといったものが一般的でしたが、最近は手軽であるということもあって、朝はパン食の人も増えてきているようです。そして、夜は畜産物と油脂を大量に使った食事に変わってきました。また、多くの外食チェーン店が誕生してきた結果、外で食事をする機会も多くなってきました。そして、ハンバーガーやフライド・チキン、フライド・ポテト、ピザ、スパゲッティー、サンドウィッチ、菓子パン、スナック菓子、インスタント・スープ・カップ麺等のファースト・フードが手軽に入手できるようになりました。このため、子ども達も間食として口にすることが増えてきていますが、これらは概して高脂肪で塩分も多く、健康に良い食べ物だとは言えません。また、柔らかくてあまり噛む必要もないので、どうしても過食になりがちです。また、この結果、少ない食品で食事を済ませてしまうということになってしまいます。
  しかし、毎日の〝食〟は〝睡眠〟と共に極めて重要であり、長期間にわたる乱れた食生活のつけは、徐々に身体を蝕むことになります。今、社会的にも問題になっているのは、年々若年化してくる肥満や生活習慣病への対策ですが、単にカロリーを減らすという単純な考えでは十分な効果をあげることはできません。これらを防ぐためには、品目を増やし栄養のバランスのとれた食事を摂るということが大切です。
  健康のための理想的な食事は〝1日に30品目以上の食材を摂ること〟であると言われています。料理を作る時間があまりないという声も聞きますが、保存食をまとめて作る等の工夫により、できるだけスロー・フードの食事を摂るようにしたいものです。