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中学全校朝礼~感謝する気持ちを持つ

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  6月8日(水)、校庭の状態が良くないため、体育館で中学の全校朝礼を行ない、次のような話をしました。
  〝6月6日はエコ弁当作りの日でしたが、私も皆さんと同じく、自分で弁当を作ってみました。この6月は環境月間であると同時に『食育月間』となっています。皆さんは食事の前に、手を合わせて「いただきます」と言っていると思いますが、この意味は「生物の命をいただいている」ということなのです。人間は魚や肉、お米等の命をいただいて、生態系の頂点として生きているのです。是非食べ物を大切にするようにしてください。
  さて、先日、今回の震災で被災した友人から電話が入り、無事だったことが分かりました。電話帳が流されてしまい、これまで連絡が取れなかったとのことです。第一声は「家族全員、命が助かって本当に良かった。今こうして生きていることを心から有難いと思っている。」というものでした。彼は約1か月間、避難所生活を送った後、東京で新しい生活を始めましたが、「最初水道の蛇口を捻って、水が出てくることに感動した。そして、温かいご飯を口にし、お風呂にゆっくり浸かって、髭(ひげ)をそり、シャンプーできたことが本当に幸せだと感じた。今まで、あたり前のように思っていたすべてのことが感動であり、色々なことに感謝するという気持ちが湧いてきた。」としみじみと語ってくれました。
  私達は水、食料、電気やガスのある暮らしがあたり前のように思っていますが、世界の70億人の中で、このような暮らしができているのは約2割しかいません。中には生活に必要な水を得るために1時間も2時間もかけて、水汲みに行く人達も数多くいます。現在の日本で、私達は実に恵まれた生活をしていますが、この機会に今の生活態度を見直していくことが大切です。
  今年は、省エネ意識の高まりを受けて、グリーンカーテンを作るゴーヤの苗や扇風機、LED電球等が爆発的に売れているようですが、私達が環境保護のためにやれることは色々あると思います。本校は環境教育に注力してきていますが、大切なことは、単なる環境に関する知識を習得することではありません。学び、調べ、考え、行動することです。家庭でできることや学校でできることを話し合って、是非行動に移して欲しいと思っています。〟