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教育実習生の授業を参観して

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  6月9日(木)、教育実習も残り2日になりましたが、実習生はそれぞれ自分の担当教科の授業を行なっています。私も来客や打ち合わせのスケジュールの合間を塗って、いくつかの授業見学をさせていただきました。まだまだ教え方や板書の仕方、関連知識等の改善する点は多々ありますが、懸命に授業に取り組む姿には好感が持てました。〝教えることは学ぶこと〟という言葉がありますが、これからも必死になって努力していくことが大切であると思います。そして、教師の使命は何かということをしっかりと考える、言い換えると「確固たる人生観」を持ち、毎日毎日懸命に努力し、真剣に生きることを心がけて欲しいと思っています。先日に続いて教育実習生に送った言葉を紹介します。

≪確固たる人生観を持つ≫
   「外観だけで人を判断してはいけない」ということは大切ですが、日々自己研鑽を積んでいる人は体つき、顔つき、物腰が違うというのも事実です。欧米では肥満や喫煙する人は経営者として不適格という烙印を押されます。「自制心が弱い」人に経営は任せられないというのが理由です。またリンカーン大統領はある人を見て「顔が悪いから」という理由で重要な仕事を任せませんでした。健康的な規則正しい生活をしている人と逆にすさんだ生活をしている人の差は、顔の表情や体つきとなって現れてきます。
  社会で役立つ力は、単なる知識ではありません。ゆるぎない志があって知識が知恵に変わってきます。一人では生きていけない人間にとって他人から協力してもらえるというのも素晴らしい力です。失敗を恐れずチャレンジしていくという姿勢も大切です。〝経験が人をつくる〟という言葉があるように、頭の中で考えるだけではなく、まず実践していくことです。そして最も重要なことは〝人間としてどういう人生を送るか〟というしっかりとした人生観や〝社会に対して貢献する〟という高邁な職業観を確立することだと思います。
  これから世の中は情報化とグローバル化が急速に進んできます。そして変化のスピードが極めて早いのが特徴です。これまでの強みがすぐに弱みになり、考え方によっては逆に弱みが強みになります。このような社会では最終学歴だけで将来が保障されるということはまずありません。常に変化に柔軟に対応できる力が必要になり、『一生勉強』『一生研鑚』していかなければなりません。誰でも一朝一夕で立派な人になれるわけではありません。ましてや点数を取るための一夜漬けの勉強も役に立ちません。
  皆さんには将来大輪の花を咲かせるたくさんの蕾があります。しっかりと目標を持って日々努力を傾注して欲しいと願っています。