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節電について考える

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  現在、私達の日常生活においては照明、冷房、暖房、冷蔵、調理、給湯、AV、通信等に電気を使用してきています。また、メーカーの生産や商業施設、電車等の交通機関、オフィスについても大量の電気が必要です。このように、経済が発展し、生活が便利にかつ豊かになるにつれて、現代社会において電気はなくてはならないものになってきました。しかし、一旦、電気が止まってしまうと今の生活は壊滅的なダメージを受けてしまうことになります。これからは原発事故の影響で、電力不足が懸念されており、電力各社は節電の呼びかけを行なっていますが、すべての分野で対策を講じていかないと、大型停電といった状況は避けられません。これを防ぐには、電気の消費量を削減するか、他のエネルギー源で代替するしかありません。
  これまでの私達の家庭生活を振り返ると、電気の依存度は高まってきました。テレビやパソコン等の高度電化製品は電気でしか動きませんが、電気は冷暖房、調理、給湯、照明等熱や光を使用する単純なものにも使われています。かつて熱や光は電気以外のものを使っていたことを考えると、他のもので代替できるということになります。例えば、暖房はエアコンでなくても、薪を燃やす。同じようにお風呂やお湯も代替できます。電気はもともと燃やして得られた熱を電気にしているため、熱→電気→熱 と変換する時に無駄が多く生まれますし、送電段階でのロスも大きいのです。照明についても昼間太陽の光が降り注いでいるのに、部屋の窓の位置や採光が不十分で電気照明を使っているケースも多いのです。この対策として、日射を十分に活かすだけの住宅やビルの設計をしていれば、光も電気に丸々頼らなくて済むようになります。
  また、最近普及し始めている太陽光や風力発電、コージェネレーション等によって、自分の家庭で使用する電気を削減することも検討していかなければなりません。いずれにしても、これからは家庭での省エネを進めていくことが大切であると思っています。