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学校経営~業務を見直す

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  民間企業から公立高校の勤務に変わって驚いたのはあまりにも資料が多く、整理整頓ができていないということです。生徒に配布するプリントや答案用紙、生徒からの提出物が多いという学校特有の事情が理由のひとつにあげられますが、事務室や職員室の実態を見る限り、どうもそれだけではなく業務改善が進んでいないように感じました。
  その後、本校に着任しましたが、やはり同じような状況で、職員室内は公立高校と同じく前の人の顔が見えないくらい資料が積み上げられていました。しかし、新校舎建設に伴い、職員室内に資料保管のキャビネットを設置すると共に整理整頓を行なうことにより、以前に比べると各人の机の上は随分美しくなってきました。また、一人一台のパソコンの配備により、業務改善を行なう環境が整ってきました。
  民間企業では「コストを削減する」という考え方が浸透しているため、常に業務の見直しが行われています。特に付加価値を生み出さない間接部門は徹底したスリム化を目指して取り組んでいます。
  業務を見直す切り口としては「重要度」「緊急度」「業務量」「コスト」といったものが上げられます。業務を単純に分類すると「新規にやる」「より良いものにする(改善)」「やめる」という三つになります。まず現行の業務と将来発生する業務をすべて洗い出してこの三つに落とし込みます。そして限られた人員、予算、時間の中でどのような取り組みが必要なのかを検討し、重要度や緊急度の低い業務は極力なくしていきます。
  学校の業務には過去の延長線上の総花的な取り組みが多く、まだまだ見直す余地があるようです。今後、次のような視点でしっかりと業務を見直していきたいと思っています。
①三ムの撲滅・・・無理(ムリ)無駄(ムダ)斑(ムラ)を排除できないか
②RIAL推進・・その仕事はなくせないか、なくしたらどうなるか
③簡素化・・・・・シンプルにできないか
④システム化・・・有機的にまとめることはできないか
⑤標準化・・・・・誰にでもできる仕組みにならないか
⑥マニュアル化・・手順を明確にできないか
⑦平準化・・・・・仕事の繁閑をなくせないか
⑧スケジュール化・仕事の流れをスムーズにし手順前後が防げないか
⑨コトマエ管理・・事前に問題点をつかめないか
⑩ロス・コスト・バスター・・不必要な経費がかかっていないか 等