よりよい学校づくりを目指して

8月も残すところわずかになってきました。本校は既に2月期がスタートしていますが、間もなくすべての学校が新年度を迎えることになります。日本においては、通常新年度は4月から始まり、3月に終わるということになっていますが、他の国で9月スタートというところが多いようです。また、企業の決算を見ると4月からスタートするところが多いようですが、1月や5月スタートのところもあります。いずれにしても、スタートにあたって「しっかりとした計画が出来上がっている」ことが大切ですが、昨今のように環境が激変している時には、かなり綿密に変動要素を洗い出し、シミュレーションをしておかなければなりません。
私も今年、教育の仕事に就いて10年目を迎えますが、企業に比べると学校には経営という視点が弱いように感じています。これまで公立高校での勤務の経験もありますが、ほとんどが学校を運営するというスタイルで、学校を経営するという見方はほとんどありませんでした。また、生徒がお客様であるという意識も薄いように感じました。さすがに公立とは違い、私学については「学校経営」という視点はありますが、まだまだ教職員にこの考え方が浸透しているとは言えません。そのため企業から学ぶべき点は非常に多いと思います。
以前、優良企業の経営について調査した結果、発展している企業の取り組みには共通点があることが解りました。学校の場合、株主への優遇といった項目は該当しませんが、共通項は数多くありますので、これを〝より良い学校づくり〟に当てはめてみました。これをベースに9月から来年度の学校経営計画の検討に着手していきたいと思っています。
