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最終の宿泊地ハリファックスから日本へ

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  8月7日(日)、8時にスタディー・アブロード教室前に全員が集合する。各ホストファミリーが生徒を送ってきて、それぞれ抱き合って別れを惜しんでいる姿が印象的であった。
  その後、シャーロットタウンとの別れを惜しみつつ、ワレンさんの運転するバスでゲートウェイビレッジに向かう。ヘレン夫妻が二人の子どもさんを連れてここまで見送りに来てくれている。ヘレンさんの知り合いの近くのお土産店で赤毛のアンの衣装で記念写真を撮りしばらく休憩する。その後、コンフェデレーションブリッジを通って、ノヴァ・スコシア州に入る。この橋は全長12.9キロメートル、橋が完成するまではフェリーで45分もかかっていたが、今は車で12分と大幅に短縮されたとのことである。
  最終の宿泊地のハリファックスと日本とは時差が12時間ということになるため、丁度午前と午後が逆になる。ホテルに荷物を置いた後、徒歩で市内観光する。ここでの目玉はハリファックス・シタデルと大西洋海洋博物館である。ハリファックスの街を四方に見渡す小高い丘に立てられたこの要塞がイギリスによって建造されたのは1749年。当初はケベックから攻め込むフランス軍に対抗して建てられたが、1856年にはアメリカ軍からの攻撃に備えて現存する星形の城塞が造られたようだ。ここでは正午に大砲を撃つ儀式(noon gun ceremony) が1857年からクリスマスの日を除いて毎日、実に150年以上も続いている。城塞の内部には軍とシタデルの歴史を物語る兵器をはじめとするさまざまな品物が展示されている。その後に訪れた州立の太平洋海洋博物館には、難破船や海軍、ハリファックス大爆発の写真、タイタニック号の遺留品、多くの船の模型等が展示されている。またこの博物館の周りには、世界各地から集まった大道芸人達がそれぞれ自慢の芸を披露している。その後、ホテルに帰って、バイキング方式の夕食をとり、荷物をしっかり詰め込みできるだけ早く就寝するように伝える。
  8日(月)、6時半にバイキング方式の朝食を摂る。事前に伝えた時間に遅れた生徒が何人かいたが、7時半過ぎに空港に向けてスタート、搭乗手続きを終えた後、約50分遅れで、約2時間かけてトロントに向けて出発する。お蔭で、トロントでの自由時間が少なくなったが、国際線に乗り換え、14時20分に成田に向けて飛び立つ。飛行時間は約12時間強であるが、トロントと日本の時差は13時間あるため、途中で日付変更線を越え、9日(火)15時10 分に成田に到着。更に国内線に乗り継ぎ、19時10分に出迎えの家族や先生の待つ伊丹空港に戻ってきた。ここで、解団式を行なった後、生徒達はそれぞれの家庭に帰っていった。今日は、各家庭でカナダの話に花が咲くことになることであろう。