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第66回終戦記念日にあたって

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  8月15日(月)、本日は66回目となる終戦記念日を迎えることになり、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、天皇、皇后両陛下と菅直人首相、遺族や政府関係者らが参列されました。
  式典では冒頭に菅首相が式辞を述べ、正午に1分間黙とう。天皇陛下のお言葉に続き、父がフィリピン東方海域で戦死した甲府市の河西佐智子さん(67)が遺族代表として、追悼の辞を読み上げました。
 厚生労働省によると、〝日中戦争と第二次大戦の戦没者は、軍人・軍属約230万人、民間約80万人の約310万人。遺族の高齢化に伴い参列者の世代交代が進んできており、10年前に548人だった戦没者の妻は減少し、今年はわずか43人(参列予定者数)で過去最少となり、父母は2年ぶりにゼロになった。そして、参列者の約3分の2を戦没者の子供と孫が占めることになり、子供の世代も約6割が70歳以上になった。〟とのことです。
  この状況を見ても、これから戦争を全く体験したことのない人が増加し、日本人の大半を占めるようになってきます。これは取りも直さず戦争の悲惨さを知る人が年々少なくなってくることを意味しますが、戦争が人々を幸せにすることは絶対にありません。この戦争では日本を含めたアジアの国々を中心に約1680万人の死者が発生しました。これらの中には、戦争による劣悪な生活環境の下での餓死者や病死者も多数含まれています。また、東京や大阪といった大都市を中心に無差別爆撃が行なわれ、広島や長崎に大量殺戮兵器である原子爆弾が投下されました。しかし、年月が過ぎ被災した人の平均年齢は70歳をはるかに超え、この出来事が風化されようとしています。忘れてならないのは日本は世界で唯一の原子爆弾被爆国です。また、今回深刻な原発事故に遭遇し、放射能の危機にさらされています。
  今、世界ではいたるところで紛争が発生し、核を保有する国も増え、テロのニュースも後を絶ちません。仮に核戦争になれば人類が滅亡するばかりでなく、地球そのものが消滅してしまう恐れもあります。終戦記念日にあたって、世界の平和を願い、核廃絶を強く訴えると共に、我々の生活のあり方についても今一度見直していきたいものです。