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大阪私立学校展の開催

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  学校づくりのためには、自分達の学校に合った生徒を確保することが何よりも大切です。私学の場合には、入学者が減るとたちまち授業料、補助金、入学金の減少に繋がります。そして、収入がなければ教育環境を整えることも出来ませんし、充実した教育活動を行なうことも出来ず、学校経営は成り立ちないことになります。これは公立高校でも同じですが、入学する生徒が減っても学校経営に支障が出ると思っている教職員はほとんどいませんし、校長や教頭もこのような状況が続いても学校がつぶれるという危機感はあまりないように感じます。従って、これまで広報活動を積極的に行なう学校は少なかったように思います。しかし、現在生徒数はピーク時の半数になってきており、今年の入学者選抜の結果を見て、待ちの姿勢では生徒の確保は出来ないということが分かってきたようです。このため、公立においても広報活動に注力し始める学校が増えてきました。それでも私学の生徒募集の取り組みには、到底及びません。
  この状況を確認するためには、実際の私学の募集活動の現場を見ることが大切です。大阪では例年この時期に、府内の私学が一堂に会した『私立学校展』が開催されており、今年は昨日(土曜日)と本日(日曜日)の両日、天満のOMMビルにおいて開催されました。折角の機会ですので、生野教育委員長をお誘いして、この催しを見学することにしました。
  参加校は実に102校、入場者は初日が〝14095人で、昨年比1600人増〟2日目が〝10626名で、昨年比 1500名増〟合計では〝21672名で、昨年比3100名、17%増〟となり、過去最高の数字を記録し、大盛況でした。また、私の知り合いの多数の校長や教員も会場に来ておられ、熱心に生徒や保護者の説明に当たっておられました。初めて、この催しを見られた教育委員長もこの熱気に驚いておられました。そして、人気校のブースには長い行列ができており、来年度の入学者選抜においても、更に私学シフトが進むのではないかと感じました。残念なのは、教育委員会事務局をはじめ、公立高校関係者の姿がほとんど見られなかったことです。ライバル校の動きをしっかりと把握しておくことが何よりも大切であると思っています。

◇兵庫県においても、8月30日(火)と31日(水)に神戸大丸において、これと同様の『兵庫県私立学校展』が開催されます。是非、お誘い合わせの上、お越しください。