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緊急連絡網の活用状況

  先日、今回の文化祭にあたって『緊急連絡網』を使用したという内容を取り上げたところ、外部の教育関係者から問い合わせがありました。本校がこのシステムを導入したのは2009年6月です。当時は新型インフルエンザの流行が懸念されており、生徒の出欠状況を確認した上で休業等の措置を決定し、この結果を電話で保護者に連絡するという方法をとっていました。しかし、これでは時間がかかる上に情報が間違って伝わる心配もあり、またプライバシーの問題から連絡網そのものが構築できないなど、多くの問題を抱えていました。そこで色々と検討した結果、㈱NTTデータの学校連絡網サービス「Fair Castサービス」(子ども安全連絡網)を導入しました。この「Fair Castサービス」では登録した電話番号やメールアドレスは学校、運営会社とも調べられない仕組みになっており、安全な環境で個人情報が保護されています。登録方法は学校番号・利用者番号・パスワードのほかに希望連絡先を入力すれば終了です。また、費用も生徒一人当たり最少プランで年間630円で10回の緊急連絡を行なうことができます。また、固定電話や携帯電話の音声だけでなく、電子メール、FAXから自由に選択できることになっています。そして、最大のメリットはすべての保護者・教職員に対して、正確・迅速に一斉連絡できるということです。
  このシステムを導入して2年が経過しているため、これまでの活用状況を振り返ってみると、今回の文化祭の中止をはじめ、天候不順等による運動会の中止、インフルエンザによる学級閉鎖等、不測の事態の緊急の連絡に大きな効果を発揮しています。
  危機管理のポイントとしては、早期における情報の共有化が何よりも大切ですが、ほとんどの学校ではまだ電話による連絡網が中心になっています。また、このシステムの導入状況を調べてみると、東日本大震災以降、全国の160校で新たに導入されたようです。課題は入学や卒業等で生徒の異動等が生じた際のメンテナンスをスムーズに行なうことですが、、これからも幅広く活用していきたいと思っています。

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