新たな採用で学校を活性化
《本年度 新任教員研修会より》
現在、本学園においては、来年度の教員の採用試験を行なっています。今年は初めての試みで新聞に教員採用の募集広告を掲載した結果、多くの方に応募していただき、何回かに分けて筆記試験や面談、模擬授業等を行なわせていただきました。私学の場合には公立と違って、事前に入学者数が確定しないため、次年度の人事体制を固めるのは難しい面もありますが、本校では極力前倒しで、来年度の教員人事も含めた経営計画策定のを行なうことにしています。
企業でも学校でも、毎年新しい社員や教員を迎えますが、このことによって組織が活性化するのは間違いありません。特に、私学の場合には常に新しい血を取り入れておかないと同一集団化することになります。この結果、どうしても考え方が保守的になり、マンネリ化に陥ってしまいます。私もこれまで、多くの学校を見てきましたが、これは公立・私立にかかわらず改革が進まない学校の共通点です。
また、新たな教員を迎えることは、現在本校で勤務されている教員にとっても原点に戻って自分を見つめ直すチャンスであると思います。毎年、新たに勤務される方に対しては次のような資料を配布していますが、私自身も今一度、見直していきたいものです。
①確固たる『人生観』『人間観』『職業観』を持つ
人生一回、生命一個、たった一回きりの人生で後戻りはできない。
充実した悔いのない人生を送ることが大切(人間としての生きざま)。
②教えるとはどういうことなのか
教師の使命とは何かをしっかりと心の中に刻み込むこと。
子ども達に生き方を教える。子ども達の心に火を灯す(ともす)。
子ども達の能力を引っ張り出す。
③雲雀丘学園とはどういう学園なのか
雲雀丘学園中・高等学校はどういう学校なのかをしっかりと理解し、
自分の言葉で語れるようにする。
現在、学校改革を進めているが、その基本は『創立の精神の体現』。
『孝道』・・・親を大切にする人はどんなことでも立派にできる
初代理事長の教え・・・〝やってみなはれ、やらなわかりまへんで〟
中・高の校是は『高志』『自律』『努力』⇒将来社会で役立つ人材を育てる
④学園のビジョン(目指す姿)とは
『人間教育の充実と学力の向上の両立をはかり、
関西を代表する一流の学園を目指す』
関西を代表するとは・・・?
一流の意味とは・・・?
⑤人間力を高めるには
このための特効薬はない。『凡事徹底』が何よりも大切である。
当たり前のこと・簡単なことをしっかりとやること。
(爽やかな挨拶・きっちりした服装・規則/ルールの遵守・整理整頓など)
⑥子どもは『親の鏡』『教師の鏡』『社会の鏡』
教師自らが実践し手本になることが大切。
人との出会い(縁)を大切に。 日々明るく、元気で、生き生きと、楽しく。
以上