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中学全校朝礼の開催~相手の立場に立つ

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  10月5日(水)、定刻の5分前には中学の全員がグランドに集合し、全校朝礼を行ない、次のような話をしました。
  〝10月1日は、雲雀丘学園の創立記念日でした。皆さんもわかっていると思いますが、学園の創立の精神は「親孝行な人はどんなことでも立派にできる」という“孝道”です。そして、本校では社会で役に立つ人材を育てることを目指しています。皆さんは、やがて社会人になりますが、これからの学校生活においてどのような姿勢が大切なのかを話します。
  それは、相手の立場に立って物事を考え、行動するということです。皆さんは、仕事というものをどのように考えていますか?わかりやすく言えば“困っている人を助ける”“不満に思っていることを解消してあげる”“自分がしてほしいことを相手にしてあげる”ということです。 今成長しているところは必ずこのような姿勢で活動しています。
  今日はコンビニエンスストアの事例を紹介します。皆さんが知っているコンビニにはどういうものがありますか?セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなど色々ありますが、コンビニでは、常にお客様の立場に立って、新しい商品の開発をしています。コンビニは1927年(今から84年)、アメリカでサウスランド ・アイスという氷を販売する店が日用品や雑貨、食料を品揃えして販売を始めたのが最初です。この店は営業時間が朝7時から夜11時までだったので、セブンイレブンと名付けられました。
  ところで、今年の夏、コンビニで大きく売り上げを伸ばしたものがあります。それは何かわかりますか?アイスクリームや氷菓子も増えましたが、意外なものがヒット商品になりました。それは、鶏の唐揚げやコロッケという揚げ物です。そのきっかけは東日本大震災ですが、電力が不足するため家庭では節電志向が強まるため、揚げ物が売れると考えたのです。そして材料の確保やメーカーとの折衡等を短期間で立ち上げ、注文に応じて店で調理することにしたのです。この予想は見事にあたりました。
  また、これまでコンビニはお客様の立場に立って、色々な新しい取り組みを行ってきています。商品面においては、季節に合わせて、おせち料理・バレンタインチョコレート・クリスマスケーキ・節分の恵方巻きと次々に新しい企画を行なってきました。暖かいおでんもヒット商品の一つです。このように、自らが考えたことがうまくいった時は、達成感があり実に楽しいものです。
  自分の仕事を通じて人に喜んでもらう、そして自分がやりがいを感じるということが大切なのです。どうか、これからの学校生活を通じて、相手の立場に立って物事を考え行動するという習慣を身につけて下さい。そうすれば必ず将来社会で役立つ人間になれると思います。〟