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世界の人口70億人を突破

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  昨日、国連人口基金(UNFPA)は2011年版「世界人口白書」を公表しましたが、これによると世界の人口はついに今月末に70億人を突破するとのことです。60億人に達したのは1999年ですから、この12年間で10億人増えたことになります。  この白書によると、2011年の国別人口の1位は中国の13億5000万人、2位はインド(12億4000万人)、3位はアメリカ(3億1000万人)で、日本は10位(1億2650万人)世界人口に占める割合は1.9%となっています。
  また以前に世界で人口が1億人を超える国は11か国(中国、インド、アメリカ、インドネシア、ブラジル、パキスタン、バングラディシュ、ナイジェリア、ロシア、日本、メキシコ)であることを紹介しましたが、これらの国で人口の6割、中国とインド両国だけで4割弱を占めているのです。そして、ロシアと日本以外の国は今後更に人口が増加、特にインドは21年には人口が14億人に達し、中国を抜き1位になると予測されています。こうして世界人口は今後も増え続け、2050年には93億人に、今世紀末には100億人に到達すると予測されています。
 これからこれらの国はますます経済成長を遂げ、人々はより豊かな暮らしを求めることになりますが、これは取りも直さず、生活に必要な食料や水やエネルギー消費の増加に繋がります。また、電機機器や自動車をはじめとする工業製品を生産するための資源も必要になってきます。
  この結果、地球規模での資源の争奪が起きることが危惧されます。一方で経済発展に伴って、環境問題が深刻化してくることが予想されます。また、60歳以上の人口も現在の8億9300万人(全体の13%)から50年には24億人(同26%)に増加するため、高齢化の進行も大きな課題になってきます。   なお、世界人口が93億人となる2050年時点では、日本の人口は世界16位の1億900万人に落ち込む見通しです。
  いずれにしても、今後の人口増に対しては、地球上に住む人類が〝共生〟という考え方に立ち、智恵を絞りだすことによって解決していかなければならないと思っています。

  参考までに、昨年10月実施の平成22年国勢調査の確定値によると、日本の総人口は1億2805万7352人(男性6232万7737、女性6572万9615人)で、前回調査から0・2%増になりました。これは大正9年の調査開始以来最低の伸び率です。但し、この中には外国人の数も含まれているため、日本人の人口は1億2535万8854人と前回調査(17年)に比べ37万1千人減少、外国人と分けて集計を始めた昭和45年以来初のマイナスに転じました。一方、外国人人口は164万8千人で、前回から5・9%増と過去最高を記録しました。そして、国籍別では「中国」が初めて「韓国、朝鮮」を上回ることになりました。また、国籍不詳の人も前回の倍を超える105万人いると見られています。