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注目される再生可能エネルギー

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  新興国の経済発展によって、世界のエネルギー需要は年々増加してきています。そのため、これからはそれぞれの国にとってどのようにしてエネルギーを確保していくかが大きな課題になってきます。しかし、石油や石炭や天然ガスといった化石燃料は有限であり、いずれ枯渇することは目に見えています。そのため、原子力発電にシフトする動きが加速されてきましたが、東日本大震災によって、各国のエネルギー政策は大きく見直されることになりました。そして、最近では石油価格の高騰に伴い、新たなエネルギー源としてオイルシェールやオイルサンド(岩盤や砂の中に含まれている石油を取り出す)といった新たな化石燃料の活用も進んできています。しかし、これらの化石燃料については、いずれもCO2を発生させるため地球の温暖化という深刻な環境問題につながります。そのため、これからは再生可能エネルギーに注目が集まり、普及が加速してくることが予想されます。
  この再生可能エネルギーには、大きく栽培植物に由来するバイオ燃料、太陽光と太陽熱、地熱、水力、海洋エネルギー、風力の6つがありますが、この中で有望なのは風力、バイオ燃料、太陽光と太陽熱の3つです。最近、日本では太陽光発電が注目されていますが、世界の再生エネルギーの内訳は風力発電と水力発電が7割以上を占めています。
  いずれにしても、エネルギーは我々の日常生活においては不可欠です。そのためこれから再生可能エネルギーは一層注目を集めることになり、これらを生み出す産業は次世代の世界経済の主役になるのは間違いありません。資源の乏しい日本にとっては、この分野で世界をリードしていくことが大切であると思っています。