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科学の芽賞の受賞

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  続いて、嬉しいニュース第3弾です。  
  この度、雲雀丘学園中学校が昨年に引き続き「科学の芽・学校奨励賞」を受賞することが決定しました。この賞は湯川秀樹博士に続いて日本人二人目となるノーベル賞を受賞された朝永振一郎氏の生誕100年に当たる2006年に筑波大学でスタートした記念事業の一つです。今年で6年目を迎えますが、応募件数は年々増加してきており、今年は昨年の倍近くである2275件に上りました。この中から「科学の芽賞」22件と「科学の芽・奨励賞」49件、「科学の芽・努力賞」106件、「科学の芽・学校奨励賞」16件が選出されました。
  本校では中学2年生の女子生徒1名が「科学の芽賞」に選ばれ、中学2年生の男子生徒5名、女子生徒5名が「科学の芽」努力賞に選ばれました。また学校としても昨年に続き「科学の芽・学校奨励賞」に選出されました。
  この「科学の芽賞」は、青少年プログラムの中に位置づけられており、応募資格は小学3年生から高校3年生となっています。本校では、今年も中学1・2年生の夏休みの宿題として自由研究とレポートを課し、9月上旬にまとめて提出しました。理科の先生に聞くと中学1年生も2年生も普段から「なぜ?」と感じる感覚を養うように指導してきたとのことです。そのため、東日本大震災の影響もあって身近なものを取り扱ったテーマが多く、一見誰もが知っている内容でありながら深く感心させられるものが多かったとのことです。
  朝永博士は次のような言葉を残されています。
  「ふしぎだと思うこと これが科学の芽です。よく観察してたしかめ そして考えること これが科学の茎です。そして最後になぞがとける これが科学の花です。」
  近年、日本からもノーベル賞受賞者が出て来ていますし、毎年何人もの受賞候補者の名前がとりあげられています。大切なのは、子ども達が単にテストの点をとる知識だけでなく「なぜ?」と考える鋭い感覚や、自分で答えまでたどり着くプロセスを考え出す知恵を身につけることです。これが将来、子ども達の大きな財産になります。日本が技術立国を目指すためには、このような裾野を広げる取り組みが必要であり、これからもこの行事に積極的に参加していきたいと思っています。