年の瀬を迎えて
年末には年賀状を書くのが恒例になっている人が多いと思います。日頃疎遠にしている間柄であってもお互いの消息も分かるため、なお根強い人気があるようです。私も以前は版画やプリントゴッコを使い、毎年修正を加えてぼろぼろになった住所録を見ながら一人ひとりの宛名を認め(したため)ていました。そのため何日もかかって年賀状を作成したり、しばしば徹夜をしたこともありました。しかし、ここ数年はパソコンの活用によって短時間で作成することができるようになり、今年も数日前に投函を終えました。
最近はパソコンや携帯端末等の普及によって、電子メールでのお正月の挨拶が増えてきており、年賀状の発売枚数は平成16年の44.4億枚をピークに年々減少してきています。日本郵政の発表によると、今年は前年並みの38億枚の発売予定でしたが、最終的には36.7億枚、4%減になったようです。この大きな原因は、震災地の宮城、岩手、福島3件の落ち込みであるとのことです。津波ですべてのものが流失したり、住む場所が変わるといったことのほか、被災された方への配慮が影響しているのではないかと思います。
また、年々喪中葉書が増えてきていますが、今年は約80枚になりました。以前は一親等の親族のお悔やみに際しては、都度連絡を受けることが多く、葬儀・告別式に参列できなくても弔電等をお届けしていましたが、最近はほとんど年末になって初めて知るということになってしまいました。更にショッキングなのは、同年代の人が亡くなったという連絡が増えてきたということです。
私もいつまでも若いという気持ちで、かなりハードな生活を続けてきていますが、年の瀬を迎え、そのような年齢になってきているということを自覚しつつ、充実した人生を送りたいと思っています。