本年最後の高等学校入試説明会
12月10日(土)、本年度最後となる第3回の高等学校説明会を開催しました。本日は寒気が到来し、この冬一番の寒さになりましたが、土曜日ということもあって、1時15分の受付開始と同時に生徒と保護者の皆さんが続々とお越しになり、出席者は約860名、資料配布が635部という多数にのぼりました。そのため、急遽補助椅子を準備させていただきました。昨年度は、定期考査と重なっていたため生徒によるクラブ紹介の場がありませんでしたが、その反省も踏まえて今年は日程調整をし、開会までの時間を使って、ギターマンドリン部による演奏をお届けしました。
2時からの説明会においては、私から「社会で役立つ力を育てる」というテーマでパワーポイントを使って次のような話をしました。
最初にいつものように「日本は恵まれているか? 日本の将来は明るいか、暗いか?」という質問をし、挙手していただいたところ、結果は予想していたとおり〝日本は恵まれているが、日本の将来は暗い〟というものでした。続いて、世界と日本の現状について、人口や食料・エネルギーの自給率等の基礎的な数字を示しました。
そして、皆さんが高校・大学を終えて社会に出るまでには8年間あるが、この間どのような生活を送るかは将来の人生にとっても極めて大切であること。今、世界は大きく変化してきているが、現状における地球規模の課題にはどういうものがあるのか、そして、8年後にはどのような世界になっているのかを想定しておかなければならないこと。これからはIT、バイオ、ナノ、エコ等の新技術によって新しい仕事やシステムが続々と生まれてくること。現在、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の経済成長は目を見張るものがあるが、これからはBRICsに続く新興国が急速な経済発展を遂げることになり、多極化が進むこと。この結果、新しい仕事やシステム・仕組みが続々と創出され、皆さんの活躍する場は世界中に広がってくること。また、これまでグローバル化への対応が遅れていた日本企業が、円高や大震災の影響で急速に海外シフトを加速し始めていること。この流れの中で、皆さんは日本国内に閉じこもることなく、ぜひ海外に目を向けて欲しいという趣旨の話です。
本校の教育方針は〝将来社会で役立つ力を育てる〟というものですが、社会で活躍するためにはしっかりとした人間力と学力が必要です。是非人間としての根っ子をしっかりと育てて欲しいものです。
続いて教頭から学校の教育内容や学校改革の進捗状況についての説明をしました。その後、数多くのクラブを代表して剣道部と放送部の部員によるそれぞれのクラブの紹介を行ない、最後に入試広報部長から本年度の入試結果や来年度の入試に関する留意点、奨学金制度等の説明を行ないました。
そして、説明会終了後には、講堂内での個別相談の時間を設けましたが、一部の方には長時間お待ちいただくことになり誠に申し訳なく思っています。一方で、希望される方には新校舎と部活動の見学をしていただきました。
これで本年度の入試説明会は中学・高校共全て終了しましたが、本校ではいつでも校舎見学やクラブ見学、入試相談に応じていますので、事前にご一報いただきご来校いただきますようお願いします。
なお、日本や世界の動き、新技術の開発、企業の動向等については、今後この校長通信で紹介していきますので、暇な折にご覧になって下さい。