職業人に学ぶ
昨日、10日(土)はこの冬一番の冷え込みとなりましたが、本日は3つの大きな行事が予定されており、先生方は朝から分担してそれぞれの仕事につきました。
入試広報部は午後から実施される『高等学校の入試説明会』の準備をし、中学1・2年生の学年団は環境学習の一環として実施する『きずきの森』での里山体験に出発しました。
また、高校1年生の学年団と進路指導部は『職業人に学ぶ』というテーマでの進路学習を実施しました。この進路学習は例年この時期に、社会のさまざまな分野で活躍されている方々にお越しいただき、それぞれの仕事の内容や体験を語っていただくというものです。
本年度の講師は何らかの形で本校に関係ある薬剤師、弁護士、グラフィックデザイナー、電気通信機器の研究・開発、医療機器の開発・研究、医師、管理栄養士、和菓子店経営、歌劇舞台人、建築設計士、テスクールカウンセラー、防衛省自衛隊員、保育士の13名の皆さんです。
現在、本校では〝将来社会で役立つ人材の育成〟を基本の教育方針に掲げていますが、生徒達は社会のことをあまり知りません。今、中学生や高校生に自分の知っている職業をすべて書き上げてもらっても、その数は限られています。このため、さまざまな機会を通じて、どのような仕事があるのか、その仕事をするためにはどういうことが必要なのかということを伝えていくことが大切です。
本校では社会で活躍している人のお話を聞く等のキャリア教育を行なっていますが、この進路学習は年を重ね、本校の伝統の行事になっています。今回、お話いただいたのは、多くの職業の中のごく一部の方々ですが、生徒達が将来の仕事に対して考える良い機会になったと思います。そして毎年、この講座を受講して、自分の将来の進路を考えて大学進学を考える人も出てきています。
最近、日本の生徒の学習に対する意欲低下が問題視されていますが、この原因は自分なりのしっかりとした目標を持っていないからです。つまり、何故学習するのかという理由が分かっていないのです。目標を持つと、俄然学習に対する意欲も向上してくるのは間違いありません。本校としても、更にキャリア教育の充実をはかっていきたいと思っています。
年末の慌しい時期にも関わらず、快く講義をお引き受けいただいた講師の皆さんに心よりお礼を申し上げます。