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新しい年にあたって

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  年末年始には日本の文化を凝縮したさまざまな行事があります。年末には〝注連縄を飾る〟〝煤払い(大掃除)をする〟〝鏡餅を飾る〟〝年越しそばを食べる〟〝御節料理を作る〟〝年賀状を書く〟〝除夜の鐘をつく〟等があり,年始には〝お屠蘇で祝う〟〝雑煮を食べる〟〝御節料理を食べる〟〝初詣に行く〟等がありますが、私も教育の仕事についてからは遠出をすることもなく、これらの行事を行ないつつ平均的な生活を送っています。
  
  今年も元日の朝、日の丸を掲揚し、屠蘇と雑煮で新しい年を祝った後、家族で近くの神社へ初詣に行きました。幸い天候にも恵まれたこともあって、小さな子ども連れの家族の姿が目につきました。まだ小学校にも行っていないと思われる幼児が、キッチリと礼をして拍手を打つ姿は実にほほえましいものです。例年と同様、参拝の後、破魔矢とお札を購入し、おみくじを引いている人の姿が目に付きました。私の引いたおみくじは『大吉』でしたが、解説の内容を見ると〝地道に努力すること〟〝謙虚に反省すること〟〝強い志を持つこと〟〝おごり高ぶりなく信心すること〟が大切である〟ということが書かれていました。また、どのおみくじにもこれとよく似たことが帰されているようです。
  日本人は概して、諸外国の人に比べると信仰心が厚いとは言えませんが、困った時には、神仏にお願いすることが多いようです。仏壇にお供えをして、神社にお参りするというのも考えてみれば不思議なことですが、正月に初詣に出かける人は多いようです。しかし、おみくじに書かれているように、いくらお祈りしても懸命に努力しなければ良い成果が得られないのは当然です。むしろ、神様に自分の決意を伝えるという気持ちが大切であると感じました。
  
  月日の経つのは早いもので、教育界での仕事も10年、雲雀丘学園の勤務もこの3月末でまる6年になります。そして、私が知っている生徒達も社会人になって、それぞれの分野で活躍し始めています。これから社会は大きく変化してきますが、原点に戻って将来の日本を背負って立つ人材を育てるという強い思いで取り組んでいきたいと思っています。