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PTA3月総会の開催

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   《PTA新役員のメンバー》 
  2月28日(火)、PTA3月総会を開催し、新しい会長はじめ役員の選出を行ないました。池上会長が退任され、新会長には現副会長の金岡氏が就任されることになりました。新・旧会長からそれぞれご挨拶いただいた後、私から次のような話をしました。
  〝平素は本校の教育活動に対しまして、ご理解とご支援をいただき心より感謝しております。本年度もあと1か月ということになり、寒さの中にもようやく春の息吹が感じられるようになってきました。
  さて、この一年間を振り返ると、アラブ諸国における動乱、ニュージーランドに続いて東日本大震災と原発事故が発生、日本経済は超円高、タイの大洪水、ヨーロッパの財政危機などによって、輸出産業を中心に大きな経営の見直しを迫られることになりました。そして、ついに世界第3位の半導体メーカーであるエルピーダメモリーが会社再生法の適用を申請しました。ここ数年、少子化の影響もあり、私学を取り巻く環境も大きく変化してきています。そして、学校の二極化が進んできています。
  月日の経つのは早いもので、私もこの雲雀丘学園中高の校長の仕事も3月末で6年ということになります。この間、社会で役立つ人材を育てるという基本の考え方に立って、『入口を固める』『校内を固める』『出口を固める』という3つの切り口で良循環型の学校経営を進めてきています。本日は折角の機会ですので、少し順序を変えて『校内を固める』『入口を固める』『出口を固める』ということでお話しします。
 (Ⅰ)校内を固める
  ①学力の向上に関しては「コース制の見直し」を行ない、高校は一貫選抜、選抜特進、特進の3つのコースに再編しました。同時に「国公立対応型のカリキュラム」に変更しました。特進コースはⅠとⅡを統合したというより、特進Ⅰをなくしたというようにご理解ください。そして、現在、新しいシラバスの作成に取り組んでいます。そして、各学年で補習や強化勉強会、勉強合宿、センター模試等に取り組んでいます。また、〝授業を磨く〟を合言葉に相互授業参観や研究授業を行なっています。
  ②人間力の向上については、「さわやかな挨拶」、「キッチリした服装」、「ルール・マナーの順守」、「整理整頓」等の凡事徹底を図っています。また、遅刻をなくすということで、生徒指導部を中心に取り組んでいますが、無遅刻の生徒はほぼ7割に達しており、将来的には遅刻ゼロを目指しています。ただ、少し気を緩めると生活習慣が乱れることもあると思いますので、ご家庭でのご指導もよろしくお願いします。
  『高校の卒業式』は大学入試との関係を考慮し、本年度から3月1日に実施することにしました。282名全員の卒業生をお送りすることになります。
 (Ⅱ)入口を固める
  ①年が明けてからは『中学入試』を1月14・15日、18日の3回に分けて実施しました。志願者が全体で792名と過去最高になり、昨年比96名増、14%アップということになりました。この結果、入学手続き者も222名ということになっています。
  ②続いて『高校入試』を2月9日と17日の前期・後期の2回に分けて実施しました。志願者は過去最高の1036名ということになりました。前期日程では兵庫・大阪の中で最高の倍率になりました。その後、先週土曜日に専願者のガイダンスを行ない、84名が出席しました。これで、現在、中入生151名を合わせて235名が入学確定ということになります。公立高校の併願者が多いということもあり、公立高校の入試が終わった後、3月24日に入学者が確定します。 また、今年は中学・高校を通じて、国公立大学志向が顕著になってきています。
 (Ⅲ)出口を固める
  ①中学受験と同じ日に「大学入試センター試験」が実施されました。本校では高等学校の総決算として全員がセンター試験を受験しました。今年、特筆すべき事項としては、国公立の推薦入試に11名が合格しました。また、2年連続して、国公立の医学部医学科への合格を果たすことができした。
  現在、私立大学入試が行なわれ、順次合否の結果が出始めています。後ほど進路指導部長から発表があると思いますが、既に合格が判明している私学については、関関同立が今のところ175名になっています。最終的にはまだまだ積み上がると思いますが、今年は成績上位者の国公立大学志向が強いということもあって、三年前(111名)と一昨年(161名)の数字は上回りますが、昨年(246名)からは減少することになりそうです。また、国公立大学の2次試験に多数の生徒が受験しており、3月に入ると合否結果が判明しますが、何とか昨年を上回る実績を残したいと思っています。
  ②これまで何度も申し上げているとおり、大学進学が最終目的ではありません。しかし、高い目標を設定し、この目標を達成していくために努力していくという姿勢が大切です。そして、これが必ず社会に出た時に役に立つのは間違いないと思います。
 (Ⅳ)最後に
  現在、本校は〝学校改革の第二ステージ〟にあり、中学にコース制を導入した最初の学年が4月から「高校2年生」になり、平成25年には大学に進学することになります。この進学実績がどうなるか、注目されていますが、これが終着点ではありません。そのため、平成26年以降の〝第三ステージ〟に向けての戦略を作ろうとしています。
  本校の基本の考え方は、学校と家庭が連携して子どもを育てるという『共育』です。今後ともご支援、ご協力賜りますよう宜しくお願いします。