« 本年度最後の全校朝礼 | メイン | エルピーダメモリの破綻 »

第54回高等学校卒業式を終えて

IMGP1111.jpg IMGP1123.jpg
  3月1日(木)、本格的な春の訪れを間近に感じさせる素晴らしい天候の下、第54回の高等学校卒業式を開催しました。これまで高校の卒業式は初代理事長 鳥井信治郎氏のご命日にあたる2月20日に実施していましたが、この時期は国公立大学の2次試験直前であり、生徒達にとっては精神的にも落ち着かない状態です。そのため生徒の視点に立って、思い切って今年から3月1日ということに変更させていただきました。今年の卒業生は高校改革をスタートさせて3年目に入学した282名の生徒達です。
  定刻の9時半に司会の指示に従って、卒業生が保護者や在校生、教職員の大きな拍手で迎えられ席につきました。開式の辞の後、全員起立してピアノ伴奏による国歌斉唱を行なった後、卒業生全員に一人ずつ卒業証書を授与しました。続いて高校3年間、無遅刻・無欠席・無早退の34名の生徒に対して全員の名前を読み上げて皆勤賞の賞状を授与しました。この中の6名は中学・高校あわせて6年間皆勤であり、1名は小学校から12年間皆勤です。司会から紹介されると出席者からは感嘆の声と共に大きな拍手が送られました。3年間の高校生活の中では、病気になったり、体調がすぐれないといったことは何回かはあったと思います。しかし、これらを克服して今日の卒業の日を迎えたのは素晴らしいと感じました。続いて理事長表彰、学校長式辞、来賓の祝辞、在校生代表による送辞、卒業生代表の答辞、最後に在校生、職員による「蛍の光」と卒業生による「仰げば尊し」を歌った後、全員で学園歌の斉唱を行ないました。これで、感動の卒業式は終了しましたが、この後、卒業生の司会で3年生の担任や関係の先生方に花束が贈られ、校庭で記念撮影を行ない、本日の卒業式に関するイベントはすべて終了しました。  
  式辞では、先日のこのブログでも紹介した私の高校時代の友人で、日本への留学生の願いを聞き入れて、バングラデシュの無医村に私費で病院を建設し医療活動を行なっている〝岡本新悟〟氏のエピソードを紹介し、「高い志」「共生の心」「感謝の気持」の大切さをお話しました。また、卒業生の答辞の際には感極まって涙する生徒が数多く見られました。これらの詳細は後日改めて紹介したいと思っています。
  卒業式では先生方も感激のあまり溢れる涙をこらえることができない様子でした。この3年間にはさまざまなことがありましたが、これまでの苦労が一挙に吹き飛んだのではないかと思います。また、保護者の皆さんは、本日の卒業式を万感の思いで迎えられたと拝察しております。これまで、本校の教育活動に対して暖かいご支援をいただき、心より感謝申し上げますと共に子ども達を立派な社会人に育てていただきたいと思っています。