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立派な節を

 入学式、始業式が近づいてきました。準備に追われ、忙しいなかにも新年度を迎える緊張と期待が高まってきています。

 年度の変わり目などの時に節目という言葉がよく使われます。節目と言えば竹の節をすぐに思い出します。竹は節目では伸びが遅くなります。それは節を作っているからです。節が出来上がるとすくすくと伸びていきます。木にも年輪があります。日本のように四季がはっきりしているところで育つ木は年輪がはっきりしています。それは、春から夏にかけてはよく成長し、秋から冬にかけては成長が遅いように、成長が一様ではないからです。抑揚がついているというか、メリハリが利いているからできるのです。成長が著しいところに目がいきがちですが、実は成長が止まっているように見えたり、ゆっくりしているように見えてもその時期が節目を作る重要な役割を果たしているのです。こうやってできた節目や木目は美しさと同時に強度にも影響を与えます。人の生き方や人生にも例えられる所以です。

 節目がしっかりした竹はよく伸びると言われます。新入生は言うに及ばず、在校生もどんな立派な節を作って新年度を迎えてくれるのか楽しみです。