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通勤途上のチョットした光景

 本校には、100名を超える教職員がいます。この教職員が教科指導、施設設備の維持管理、事務作業やクラブ活動など日々の学校生活を支えています。これだけ多くの教職員がいますので、生徒も顔と名前を覚えるのは大変だと思います。学校以外のところですれ違っても、気づかないことがあると思います。
 JR川西池田駅から国道176号線沿いの道を、宝塚方面に向かって、手に白いビニール袋を持ち、ゴミを拾いながら通勤している人がいます。あれ?本校の教員です。話を聞いてみると、誰かに言われたのでもなく、生徒の見本となる行動をしようとか、また、町をきれいにしようという「大きな志」を持って始めたのでもないそうです。何気ない気持ちで、落ちているゴミを拾いだしたそうです。ところが、始めて見るとゴミが気になりだし、つい拾ってしまうというのです。習慣になったようです。習慣づけようと努力しないとつかないものもありますが、ごく自然に習慣化するものもあるようです。私が見かけるずっと以前から始めたというので、かなり長期間続いていることになります。
 通勤途上のわずか10数分間の出来事です。すれ違う人や出会う人は、そんなに多くないかもしれません。人目を引く派手な行動でもないので、見過ごされてしまうかもしれません。本校の教職員や生徒も、この光景に出会う人は少ないかもしれません。中には、本校の教員だとは知らない生徒もいるかもしれません。当の本人はお構いなしです。しかし、この光景を見た人の胸には、何かあたたかいものが残るのではないでしょうか。あれこれ講釈はいらないと思います。