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世紀の天体ショーを感慨深いものに

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 5月21日の金環日食は感動的でした。だが、金環日食ほど派手さはありませんが、大変貴重な場面に遭遇することができます。それが、6月6日(水)の金星の太陽面通過です。これを見逃すと、ほとんどの人が二度と見ることができません。なぜなら、次に見ることができるのは、2117年12月11日で、なんと105年後になるからです。地球の公転面に対して、金星の公転面が僅かに傾いているために、地球と一直線に並ぶのは非常に珍しい現象です。天体望遠鏡による観測が始まった17世紀以来、わずか7回目の貴重な観測機会。1769年にキャプテン・クックがタヒチ島で観測したという記録も残っているそうです。ちなみに、金環日食は毎年地球上のどこかで見ることができる現象です。
 金星の太陽面通過は、かつて天文学者が太陽のサイズを測るのに使われたり、三角測量の応用で太陽までの距離を計算したと言われています。
 今回の現象は西太平洋と東アジア、オーストラリア東部、そして高緯度地域で目撃されます。日本では、朝7時10分頃から13時47分まで全課程を見ることができるようです。6月6日を期待に胸を膨らませて待つのもいいでしょう。だが、太陽面通過は、金星だけに起こることなのか。水星には起こらないのか。実は起こるのですが、なぜ、大きな話題にならないのか。火星や木星など他の惑星はどうなのかなど、事前に学習して臨むともっと感慨深いものになると思います。
 世紀の生き証人になるかも知れません。あとは、天気になるのを祈るのみです。