芸術鑑賞会
<マリンバ合奏団の演奏> <生徒も参加>
本校では毎年芸術科が中心となって芸術鑑賞会を企画しています。本校の「一流、本物に学ぶ」という精神を実践するものです。今年は、マリンバの合奏団「宮本慶子とアンサンブルローザ」のみなさんの演奏を鑑賞することになりました。
マリンバは木琴の一種ですから、木製の鍵盤をたたきます。会場が講堂か体育館によって音の響き方が違うのは分かるのですが、天候や空調、観客の人数等も影響するほど微妙なものだというのは驚きでした。モーツアルトの嬉遊曲第1番の演奏から始まりました。第一楽章と第二楽章の間に拍手が入らなかったと、お褒めの言葉をいただました。大概の演奏会では、この間に拍手が入るそうです。その様子によって観客の方の音楽に対する理解度を考えて演奏にはいるとのことでした。
マリンバの澄んだ音色が何ともすばらしく、また、打楽器特有のリズムに乗って、会場が一体となったすばらしい鑑賞会でした。生演奏のすばらしさ、醍醐味を味わうことができました。
演奏会の途中に、いろいろな楽器の紹介がありました。中でも小太鼓のたたく場所や強弱によっていろんな音を表現されていたのには感心させられました。ひとつの楽器が打ち手の工夫によっていろんな音を出します。誰でも強弱ぐらいは変えられるかもしれませんが、何も考えずにたたけば同じ音しかでません。人の心もそうではないでしょうか。何の工夫もなければ、単調な音、ありきたりの反応しか返ってきません。打つ場所や強弱、リズムを工夫すれば、すばらしい音=反応、が必ず返ってくるはずです。
子どもの中にあるいろんな音=可能性、を引き出せる「演奏者」になりたいと思わされた鑑賞会でした。