チーム力
オリンピックも終盤に差し掛かっています。日本のお家芸といわれる柔道は男子で「金メダル0」と苦戦していますが、他の競技では善戦しています。金・銀・銅を合わせたメダル数は中国・米国・英国・ロシアに続き5位(8日現在)です。中でも、水泳は金メダルこそ無いものの11個のメダルを取っています。これは戦後最多といわれています。活躍の背景に「選手の自主的なミーティングがチームワークの一因になった」と平井ヘッドコーチは「チーム力」をあげています。水泳のような個人競技でも「チーム力」が大切だということです。男子のメドレーリレーで銀メダルを取った時に「(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない」と話し合い練習したとのコメントに象徴されていると思います。
クラブ活動でも先輩が後輩に成功談や失敗談を話したりする伝統が根付いているところは強いといえます。個人戦であっても団体戦として戦う。皆の経験や力を自分のものにすることが大切だということです。
学習においても同じことがいえます。学習は個人競技です。各自が自己分析をしっかり行い、各自の強化プログラムを作り努力することが必要です。それをベースにクラスの仲間や友人といった「チーム力」も必要なのです。この「チーム力」を持った人が力を十分発揮できるようになります。「受験は団体戦だ」とよくいわれます。高校3年生は、個人がバラバラで対応していてはいけません。「チーム力」を生かし自分の進路を切り拓いて欲しい。そして、それを後輩につなげて欲しいと考えています。