防災の日
60ホール前の防災コーナー
今日から9月です。1923年(大正12年)9月1日11時58分、マグニチュード7.9の地震が発生しました。10万人を超す死者、行方不明者をだしたとされる関東大震災です。この日にちなんで9月1日を「防災の日」と決められています。また、昔から二百十日といわれ台風襲来の多い頃でもあります。
先日、南海トラフの巨大地震で、従来の予測を遥かに超える最悪32万人が死亡するとの想定も示されました。途方もない数です。巨大地震が起こらないことを祈るばかりですが、さけて通れないのも事実です。ならばどうするか、「最悪を想定して、最善を尽くす」危機管理の基本に徹するしかないと思います。
最後の筆を加えた後に関東大震災が起こったとして有名な地球物理学者寺田寅彦の随筆「石油ランプ」があります。翌年に「流言蜚語」を書かれています。それによりますと、水素と酸素を適当な割合で混合させ、それに火花を飛ばすと爆発します。しかし、割合が適切でないと火花があっても爆発しない。流言蜚語もこれに似ているというのです。火花に相当する流言の「源」があっても、「市民自身が伝播の媒質とならなければ流言は決して有効に成立し得ないのだから。」としています。正しい知識を持つことの重要性を指摘しておられます。
予測のなかで、建物の耐震策を極め、的確な避難訓練等により大幅に被害が食い止められることも報告されています。雲雀丘学園では、幼・小・中・高全ての校舎の耐震補強を行いました。当然のことながら毎年避難訓練を行っています。水や食料の備蓄もしています。1995年に阪神淡路大震災、昨年東日本大震災を経験してきています。ここから導きだされる教訓をしっかり生かしていきたいと考えています。