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創立記念日

 きょうの創立記念日に向けて3回にわたって、設立当時の様子を振り返ってきました。理事長を始めとして設立に係わってこられた方が、こんな学校をつくりたいという明確な目標を掲げて取り組み、実現して来られたのは、ただただ敬服するばかりです。村立小学校の分教場として、幼稚園の一教室を借りて産声を上げた学校が、今は幼稚園が2園、小学校、中学・高等学校までの「一大総合雲雀丘学園」(学校創設趣意書)にまで発展して来ています。
 また、多くの方の意見を集約し練り上げられた「創立の精神」、これは本学園の宝物であり、「不易」な物として引き継いでいかなければならないものです。いつの時代でも、人類が生存している限り「親」があり「子」があります。親子の関係は永遠のテーマです。親が子を思い、子が親を思う気持ちはいつの時代も同じ筈です。そして、今、自分がここに在るのは、親を始めとして多くの人の支えがあるからだということを理解すれば、誰のために何をすべきかは明白だと思います。感謝の気持ちを持って親を大切にすることはもちろんですが、「親の存在を乗り越える」、分かり易くいえば「親より立派な人間になる」、その努力を続けること、そして社会のために役立つ人間になること、これが「親孝行」だと私は考えています。
 戦後の学制改革により、単線型教育の6・3・3・4制、義務教育の9年への延長や高校の男女共学等が実施されるようになりました。そんな中、昭和24年、戦後のベビーブームと時を同じくして誕生したのが雲雀丘学園です。「この子」がどう成長するか、「親孝行」できるか問われるところです。