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11月1日は「古典の日」

 きょうから11月、霜月(しもつき)です。11月1日を「古典の日」とする法律が、先の通常国会で成立しました。「古典の日」は、「紫式部日記」によって「源氏物語」の存在が確認される最古の日付が寛弘5(1008)年11月1日であることにちなんで、国民の間に広く古典についての関心と理解を深めるようにするために設けられました。その法律によりますと、古典は文学だけでなく、音楽、美術、芸能、思想など幅広くとらえているようです。囲碁や将棋、茶道、外国文学の翻訳も「古典」に含まれるとのことです。本校には箏曲部、囲碁・将棋部、茶道部があります。これらのクラブは日々の活動で「古典についての関心や理解を深める」取り組みをしていることになります。法律の趣旨からいえば、ギター・マンドリン部や吹奏楽部も同様のことがいえると思います。
 今は読書週間でもあります。この機会に「古典」に目を向け読書をしてみてはどうか、という問題提起にもなっていると思います。「古典」とは、辞書に「古い時代に書かれ、現在まで歴史的・芸術的価値が認められている作品」とあります。「源氏物語」、「枕草子」、書かれてから今年で800年を迎えるという「方丈記」、外国のものでは「論語」など言わずと知れた「古典」です。鴎外や漱石は?どこまでが「古典」かという線引きがあるかもしれませんが、それにとらわれることなく本を読むこと、「読書の習慣化」こそ急務だと思います。「本をよく読むことで自らを成長させていきなさい。本は作者が苦労して身につけたことを簡単に手に入れさせてくれるのだから」。古代ギリシャの哲学者、ソクラテスの言葉です。