いよいよ最後の月「師走」
11月も終わりになり、急激に朝晩が冷え込むようになりました。お陰で今年の紅葉はどこも美しいとのことです。11月のことを、日本古来の月の呼び名である和風月名(わふうげつめい)では、霜が降りる月「霜月」と言います。文字通り霜が降りるような冷え込みになっています。今年は例年より少し早い感じがします。「霜月」が終わると、「師走」です。師が馳せるから「師馳(しはす)」、年が果てるから「年果つ(としはつ)」、四季が果てる月から「四極(しはつ)」など「師走」の意味は諸説あるようです。いずれも「言い得て妙」です。
ところで、英語での月名、December(ディセンバー)は、「10番目の月」と言う意味になります。ラテン語で「第10の」という意味の「decem」の語に由来していると言われています。実際の月の番号、12とずれているにも関わらずこのように呼ぶのは、ローマ暦が3月起算で、3月から数えて10番目という意味のようです。何事もその背景や成り立ちまで見ていくと面白いものです。
いずれにしろ、一年の終わりの月、師だけでなく、みんなが走るほど忙しい月がやってきます。二学期の締めくくりの期末考査、それが終われば採点に成績処理や懇談、冬季休暇中の講習、それと並行して来年度の入試準備など休む暇なし、走り通しです。こんな時、一番元気づけられるのは生徒の頑張りや成長する姿です。手始めの期末考査、どのような「エール」を送ってくれるのか楽しみです。