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「クリスマス」について

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 きょうはクリスマスです。12月25日といえば、イエス・キリストが生まれた日と思われている人が多いと思いますが、実は違うというお話です。
 先日の中学英語暗誦大会で、生徒たちのスピーチが終了した後、ALTの先生から素晴らしいとお褒めの講評をしていただきました。その後、彼がゲームでこの問題を取り上げていましたが、ほとんどの生徒は、「キリストの生まれた日」に手を挙げていました。では、どうして、この様に思われるようになったのでしょうか。
  現在のようにキリストの誕生が12月25日に定められたのは、4世紀半ばのローマでのことだったとされています。それまでは、いつ生まれたかは定かでないということだったようです。当時のローマでは、太陽神を崇拝する異教が大きな力を持ち、ほぼ冬至にあたる12月25日を太陽神を祭る祝祭日としていたそうです。そこで、異教徒との対立や摩擦を生むことなくキリスト教が浸透するように、この日が降誕祭に選ばれたという話です。冬至は、一年のうちで昼の時間が最も短くなる日で、それから日増しに昼が長くなっていくことから、この日に新しい太陽の誕生を祝うという習慣は、世界を見渡しても決して珍しいものではないからです。日本でも、冬至に「一陽来復」の願いを込めたりしています。クリスマスが世界に広がるひとつの要因に、冬至を降誕祭の日にしたことも挙げられると思います。ちなみに、ヨーロッパの国々のなかには、いまでも25日をキリストの誕生日とするのではなく、冬至を誕生日とみなす考え方が残っている地域があるそうです。