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「本物の学び」の更なる高みを目指して

 今年も後わずかになりました。各学年の冬期講習も最後の追い込みに入っています。
 さて、平成24年を振り返ってみますと、何と言っても今年は「本物の学び」の追求での新しい局面を切り拓いたということが挙げられます。日々の授業を大切にすることは勿論のことですが、その授業に臨むにあたって予習の定着を掲げてきました。予習を単なる授業の前の下調べから、もっと本格的に自ら進んで、自分の興味や関心のあることについて深く掘り下げてみる、そして授業に臨み、検証するとともに学んだことを復習で定着させるという学びのサイクルの重要な柱として位置付けるということです。場合によっては、授業の枠や範囲を超えたり、履修の範囲も学年を超えることもでてくると思います。そこででてくる疑問や課題を先生にぶつける、という取り組みが様々なところで起こってくるようになってほしいと考えています。
 今年の象徴的な取り組みとして、大学や研究機関と連携した学びの場の創出があります。「サイエンスキャンプIN鳥取大学」では中学生が大学の先生や学生と一緒に研究をしました。「最先端科学実験教室」として行っているサントリーの生物有機科学研究所での「研究者体験」は5日間にわたる本格的なものでした。このような学びの風土のなかから「日本生物学オリンピック」での本選出場者や「日本ジュニア数学コンクール」優良賞受賞者がでてきたといえます。机を並べ共に学んでいる仲間の中から受賞者が出るということは、多くの生徒に勇気と希望を与えてくれたと思います。
 もう既に、各種コンテストやグランプリなどに対する取り組みは、中学生からがポイントになるとして計画をスタートさせているところでもあります。来年度は、「本物の学び」の追求の更なる高みを目指していきたいと考えています。