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全校朝礼

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 きょうは七十二候の72番目「鷄始乳(にわとりはじめてとやにつく)」です。春の到来を感じた鶏が、卵を産み始める時期とされています。二十四節気の24番目「大寒」の末候にあたります。いよいよ春近しです。
 久しぶりの全校朝礼です。高3生がいないのでいつもと少し様子が違います。「映るとも月も思はず 映すとも水も思はぬ 広沢の池」という歌を紹介しました。剣豪塚原卜伝が詠んだ歌だと言われていますが定かではありません。その意味は、月は水に映ろうとも思わないし、水もまた月を映そうとは思わないが綺麗に池の水面に映っているというものです。剣の真髄を訓えたものでこの無心の境地を「水月の位」と言います。剣の極意を説きたいのではありません。人間一人ひとりが月であり水であるということを言いたかったのです。他人(ひと)に自分という人間をこう思って欲しいとか、また逆に、どうも思われていないと思っていても、その人の存在そのものが他人の心(水)に映っているのです。影響を与えているのです。作った姿を映そうと思うと本当の姿が映りませんし、風で波が立っている水面や、濁った水だと月は正しく映りません。ここにいる皆が三日月、上弦、下弦や満月とそれぞれ違った月であり、池なのです。各自がどのような姿を映し、映される月や水になるのかを考えて欲しいという話をしました。最後に、ご近所の方から、中学生がよく挨拶をしてくれて気持ちがいいという電話が入っていることを紹介しました。進んで挨拶をする、すがすがしい素晴らしい月があるのです。