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本物の学び

 本校では、第三ステージへ向けての取り組みの柱として、「本物の学び」を位置づけています。これは、特別な科目やイベントとして取り組んでいるのではありません。日々の授業を、たんに知識や事象の暗記で終わらせるのではなく、「なぜ」を大切にして物事の本質に迫るものにしたいと考えています。これを基本に、興味や関心のあること、深めてみたいと思っていることなどをとことん追求されていきたいとも考えています。そのことが、各自の中にある才能を開花させ、夢を叶える取り組みを後押しすることになると確信しています。
 これらの取り組みを推進し、まとめていく「本物の学びプロジェクト」を本年度立ち上げました。このプロジェクトからの呼びかけに、化学グランプリや生物学オリンピックなどへの挑戦があります。今年度の特長は、高校一年生が積極的に参加してくれているとのことです。放課後の学習会はなかなか盛況で、意欲的に取り組んでいるとのことです。昨年度、生物学オリンピックの本選に出場したことが影響を与え、勇気づけているようです。また、夏休みに実施する「サイエンスキャンプ」は、鳥取大学の鳥取キャンパス、米子キャンパスにおいて各5つの研究室、徳島大学、名古屋大学では各2つの研究室と充実してきました。「研究者体験」も2班編成で2週間に渡って行われます。これらへの応募者や問い合わせも多いようです。嬉しい限りです。
 「学力」は「学ぶ力」ともいわれます。こういった分野や内容なら時間や労力を惜しまない、そういうものを各自が見つけそれに取り組むという風土を根付かせる、それが「学ぶ力」であり「真の学力」の向上につながるものと確信しています。