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待望の雨

 昼前から雨が降りだしました。梅雨入り宣言後、初めての本格的な雨です。ほっとひと安心というか、待望の雨です。校庭の木々や芝生も喜んでいることでしょう。
 入学式、始業式、自然学舎、体育大会や修学旅行など、各種行事を行う時は天候を気にします。雨が降ると活動が制限されたり、順延や場合によっては中止にせざるを得ないことがあったりするからです。雨が嫌がられ、晴れが好まれるのが常です。今年度は今のところ天候に恵まれおおむね順調に行事が行えてきました。
 ところが、梅雨の時期になると様子が少し変わってきます。降り続く長雨や集中豪雨を望む人はいませんが、梅雨時にはそれなりに雨が降ってくれないと困ったことになります。水不足になったり、カボチャ、トマト、キュウリや茄子などの夏野菜や稲の生育に影響が出ます。気温、降水量や日照時間など、その地域の季節の移り変わりに即して規則正しく繰り返されてこそ農作物の収穫が維持され、自然環境が守られるからです。
 確か、昨日までの新聞にでている天気図には、明確な梅雨前線が表示されていませんでした。大阪や京都で37℃を超える気温が観測されたり晴天が続いているものですから、てっきり梅雨前線が消滅しているものと思っていました。ところが、きょうの雨です。雨雲は日本列島沿いにシッカリ覆い被さっています。太平洋高気圧と大陸の高気圧がシッカリ主張しあっているようです。やはり季節は、梅の実が熟す頃の雨という意味の梅雨(ばいう)です。きょうは七十二候の「梅子黄(うめのみきばむ)」になります。梅の実が薄黄色く色付いてくる頃、季節は規則正しく進行しているようです。