教科の教育力
6月もいよいよ終わりです。一年の半分が過ぎたことになります。学校は4月からのスタートですから、半分が終わったことにはなりませんが、一学期の終盤にさしかかっています。
きょうは1限目が国語科の研究授業でした。高校2年生の古文、徒然草の授業でした。今までにもいくつかの教科で研究授業が行われています。ベテラン、若手の先生を問わずお互いが切磋琢磨して授業を磨くことは先生の重要な使命です。
私立学校は先生の転勤がありません。言い換えると同じ職場に長期間勤務することになります。じっくり腰を据えて、長期的展望のもと教育活動を展開することができますし、校風や伝統が定着し易いことが挙げられます。それにひきかえ、公立学校は転勤があります。長くても10年、場合によってはそれより短い期間で職場を変わることになります。人的交流により新しい風や流れが取り入れ易いことがあります。裏を返せば、一方の長所がもう一方の短所になり、逆に短所が長所になります。伝統と革新、不易と流行は私立・公立を問わず大切にしなければならないことです。
絶えずより良いもの、授業を磨くことはベテラン若手の別はありません。進取の精神は共通です。何を伝統として受け継ぎながら新しいものをどう取り入れていくか、教科としての先生育成の教育力が重要だと考えています。人的交流の少ない私立に於いては、先生を採用する機会をどのように位置づけ活用するかが大切になってきます。当然のことですが、学校全体の方向性や強化すべき点や年齢バランスなどを考え、若手なのか経験豊富なベテランなのかなどが決まることになります。来年度に向けての構想を煮詰める時期になってきました。