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大学進学とは

 少子化の中で、最高の大学数と最高人数の大学生。しかも、四年生の私立大学の約四割が定員割れという状態です。卒業後の進路についても、今まで見てきたように厳しい状況です。もう「大学進学」が目標にならない時代です。
 中学受験を考えている人は六年先を、高校受験を考えている人は三年先を考えるだけで良いということにはなりません。「何をするために大学進学をするのか」という目標をシッカリ持つ必要があるということになります。また、進むべき方向が理系を考えている人は、大学卒業後の進学も考えなければいけないということになります。今でこそ、文系は卒業後すぐに就職ということですが、今後進学が増えていく傾向が出てくると考える必要があると思います。
 大学卒業後の進路として、大学院があります。大学卒業後、更に何を追求してして学ぶのか、修士課程から博士課程まで、期間にして2年〜5年と考えれば、高校卒業後約10年程学ぶことになります。地方の国立大学へ進学して、地元の大学院に帰ってくるという選択肢もでてきます。進路を考えるということは、これだけ長期的な展望を持って考えないといけないということになります。
 学びが大学進学の手段になってはいけません。学びが目的で大学進学が手段です。自分の生き方として、どういった分野で社会貢献できるか、そのためにどんな力が必要かそのために何を学ぶかです。こういったことがシッカリ持てていれば、学びが個人的な課題ではなくなり、取り組む姿勢も変化してくると思います。