カナダ研修出発
中学2・3年生によるカナダ研修旅行団が今朝伊丹空港を出発しました。中学に海外研修を導入したいとして10数年前に検討を始め2002年からスタートしたものです。途中、SARSと新型インフルエンザ流行による2回の中止がありましたが、毎年多くの生徒が参加するプログラムになっています。今年は第10回になります。
第1回は、米国で発生した航空機を使ったテロ事件、「9.11」の翌年でした。国際線のセキュリティチェックが非常に厳しかったのを思いだします。今は写真はデジカメで撮りますが、当時は使い捨てカメラがよく利用されました。その型をした爆弾があるというので、係員の前で一人ひとりシャッターを切らされたものでした。国際情勢を体感する場面でした。
ネット環境も今とは比べ物になりません。現地の様子をホームページにアップするために、ノートPC、モデム、携帯電話と準備していったのは良かったのですが、肝心の携帯電話が私たちの行く地域では使用できない(カナダの他の地域では使用できる)ということで、ハリファックスでは急遽ホテルのPCをナイアガラでは生徒がお土産を買っている間にそのお店のPCを借りてアップしたものでした。また、慣れない地で、おまけに10数時間という飛行機の長旅で体調を壊す生徒がでた時の対応も考え養護教諭を含め4人の引率教員が参加しました。救急用品も沢山用意していきましたが、全行程を通して使ったのはバンドエイド一枚。生徒たちの順応性やたくましさに感心させられたものでした。
きょうも沢山の保護者が見送りにこられていました。生徒たちの表情に比べ、心なしか保護者の方が心配顔が多いような気がするのは、私の思い過ごしでしょうか。