8月6日
1945年(昭和20年)8月6日(月)午前8時15分、広島市の中央を流れる太田川が分岐する地点にかけられたT字型の相生橋を目標に一発の爆弾が投下されました。この爆弾が、一瞬にして町を壊滅させ、多くの人の命を奪った原子爆弾でした。きょうで68年を迎えます。広島市内に住んでおられる被爆者の平均年齢が78歳になったと言われています。被爆の記憶を語り継いでいくことができる方が高齢化してきています。
一方、「世界でただひとつの戦争による被爆国・日本に生きる私たちが風化させてはいけない記憶」がある、とする取り組みがあります。朗読劇「この子たちの夏~1945 ヒロシマ・ナガサキ~」です。ものがたりは、「1945年年8月、広島・長崎で原子爆弾にあった子供たち、それを看取った母、看取ることの出来なかった母たちの残した手記・詩歌などを六人の女優と五人の地元参加者が読む100分の朗読劇」です。あす7日、尼崎ピッコロシアターで公演されますが、この中の「五人の地元参加者」として本校の演劇部5名が参加します。舞台や映画・TVで活躍されている女優の方と一緒に活動することは、生徒たちにとっては演劇の学びの場であるとともに、原爆のこと、戦争で子どもを失った親の気持ちなどたくさんのことを学ぶ機会にもなると思います。忘れてはならないこと、「風化させてはいけない記憶」などシッカリ受け継ぎ、語り継いでいく責任が私たちにはあります。今朝の朝日新聞に広島平和記念資料館を視察したオリバー・ストーン映画監督のメッセージにもあります。「真実を学んでほしいということ。若者に関心を高めてほしい。・・・学べば意識は変えられる」、と。