「立秋」
連日の猛暑日です。人間の体温を超えるところがたくさん出てきています。気温が体温を超えるといういことは、動けば暑くなるということになります。じっとしていれば、体温で周りの空気が冷やされます。動くと折角冷やされた空気が逃げてしまい熱い空気が来るということになります。熱いお湯のお風呂に入ると、じっとしていないと熱いのと同じです。原理でいえば、扇風機や団扇、扇子が役に立たないということになります。今後一週間この暑さが続くそうです。暑さのピークです。しかし、季節は「立秋」、秋です。七十二候の第37候「涼風至(すずかぜいたる)」になっています。何と現実とのギャップが激しいことでしょうか。
暑さはピークですが、太陽の南中高度は低くなり、日照時間は確実に短くなっています。季節を進める動きがでています。現状を変化させるための動きは必ず先行しています。しかも、かなりの時間のズレ、ギャップがあるものです。「明けない夜は無い」、「止まない雨は無い」ではないですが、「最高は、下降の始まり」と言えます。夏も終わりということです。
季節は順調に進んでいますが、私たちはどうでしょう。「夏休み」も折り返しが過ぎ、後半に入りました。二学期からの飛躍を目指した動きや準備が確実にできているでしょうか。「個」の成長を目指した計画は順調に進んでいるでしょうか。現状を変化させるための動きは、努力と共通しています。すぐに成果としては表れにくいが、あとから必ず結果がついてきます。「努力は人を裏切らない」ということです。この努力が、今、必要とされているのです。