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「ウンウンペンチウム」

 「スイヘリーベボクノフネナマガアルシ・・・」この辺りまでは今でも出てくるのですが、その後はもう無理です。それでも、昔覚えたものは今でも残っているものだなあ、と思ったりしています。呪文のようですが、「H、He、Li、Be、B、C、N、O、F、Ne、Na、Mg、Al、Si・・・」を表す化学の教科書に出てくる周期表の一部てす。
 当然、私の中高時代より元素の数は増え、現在では原子番号118番まであるようです。原子番号は、その原子核の中にある陽子の数で表します。 自然界で最も重い元素は陽子が92個あるウランです。しかし、それより重く、陽子数の多い元素を原子核融合によって作りだすことも可能で、現在は118番まであるようです。 と言いましても、新たな元素を発見しても、2つの異なる研究所が確認して初めて周期表への追加を検討することになります。10年ほど前にロシアの研究所で生成した115番の元素が、つい最近ドイツの研究所で実験を再現することに成功したようで、周期表に追加する検討が始められているそうです。114番と116番の元素にはすでに名前が付いていますが、115番には付いていません。そこで原子番号115を表すラテン語とギリシャ語から、100や10の位の「1」は「ウン」、1の位の「5」は「 ペンチウム」から、暫定的に「ウン+ウン+ペンチウム」と呼んでいるようです。
 この新元素、1秒ともたずに崩壊してしまう不安定なものだそうです。何かの使い道があるわけではないようですが、宇宙がまとまった状態を保っている仕組みなどの理解に役立つようです。この世に無駄なものはない、ということです。