中高進学フェア
台風18号は2日間で9月の平均雨量を超えるといった大雨をもたらしました。その影響で、京都の嵐山の渡月橋が冠水するほど水量が増し、桂川が氾濫して大きな被害が出ています。JRや私鉄各線での運行見合わせ、高速道路の通行止めなど交通機関にも影響が出ました。
そのような中、電車の窓から見える橋桁近くにまで水量をました淀川から被害の大きさを想像しながら、大阪市内で実施される中高進学フェアに出席しました。開始早々から多くの方が相談に来られました。学校改革に対する期待、なかでも受験対策に特化した学習ではなく、環境教育、サイエンスキャンプや研究者体験に代表される「本物の学び」を中心とする学習活動は皆さんに共感していただいています。相談者は高校受験の方が多いですが、中学受験を考えておられる方も相談に来られていました。6年生に混じって、「中学のコース制が変わると聞いたので来ました」と5年生の方も来られていました。平成27年度から中学入試は「一貫選抜コース」のみの募集になると聞かれたので来られたのでしょう。また、高校受験では「大阪府授業料支援補助金(授業料無償化)は兵庫の私学に行けば適用されないと聞いたのですが」と質問される方が少なからずありました。兵庫県民が大阪の私学に進学された場合は授業料軽減補助制度を受けられますが、大阪府民が兵庫の私学に進学された場合は適用されません。府県が違えば、金額も違い、補助制度の考え方の違いもあります。学区がないのが私立学校です。居住地から近く通学に便利で行きたい学校が他県にあるという場合がでてきます。この様な制度は生徒の立場に立ち、近隣府県で相談して貰いたいものだと痛切に感じます。
受験は今の力で行ける学校を選ぶのではありません。今の力をどれだけ伸ばすかが大切です。受験生の皆さんの検討を期待しています。