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「山茶始開(つばき はじめてひらく)」

 朝晩は冷え込むようになってきました。4日には近畿地方に、秋の終わりと冬の到来を実感させる「木枯らし一号」が吹きました。そう言えば明日7日は「立冬」。季節は秋も終わり冬になります。その立冬の初候が「山茶始開(つばき はじめてひらく)」です。この山茶(つばき)とは、椿のことではなく、同じツバキ科の山茶花(さざんか)のことをさしています。その昔、この木の葉の部分をお茶として飲んでいたことから、山に生え、花を咲かせる茶の木という意味で山茶花(さざんか)という漢字があてられたとか。「♪さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき あたろうか あたろうよ しもやけ おててが もうかゆい」。童謡「たきび」の二番です。庭で焚き火をする風景もそうですが、しもやけで手を赤く腫らしている子どもも見かけなくなりました。今の生徒たちはこの歌をイメージできないかも知れませんが、山茶花は冬の風物詩なのです。
 冬といえば、低温で日照時間も短く、生き物の活動も停滞するイメージが強いですが、来るべき春に備えて、じっくりと成長するための準備をしている時期と言う見方も出来ます。いや、むしろそう見るべきだと思います。「静」は向きが反対の力が釣り合っている「動」の一形態。冬は「停滞」、「静」に見えるが、春に爆発的に成長する「動」のためのエネルギーを蓄える時期。学校の山茶花はまだ蕾です。さあ、どんな「動」を演出するのか。それは今からの動きにかかっています。