大阪・兵庫の高校募集の概要
大阪府公私立高等学校連絡協議会が昨日開かれ、2014年度入試の募集人数を公立47,080人(前年度比1,480人増)、私立25,784人(同575人増)の計72,864人にすることを確認しました。公立は13年度の入学実績を踏まえ、私立は各校の出した人数を積み上げた結果、募集人数の総計は府内進学予定者推計69,790人を3,074人上回ったとのことです。また、今春の入試で普通科に初めて前期試験を導入したことなどの効果で、府内からの高校入学者の公私比率は公立が66.4%(前年度65.7%)、私立が33.6%(同34.3%)と公私比率7:3撤廃後に減少傾向にある公立が0.7ポイント増加。公立人気が復調傾向にあると報告されました。
一方、兵庫県は、来年度の公立高校募集定員が、全日制は35,120人(前年度比360人増)で、3年連続の増加。定時制(1,600人)、多部制(920人)、通信制(約600人)は増減がなく、私立高校は、9,808人募集(前年度比165名減)となっています。
来年度は、大きな流れでは少子化が進行中でありながら中学卒業生が増加するという年にあたります。その年に、公立は大阪・兵庫とも募集人員増と同じ対応に対し、私立は大阪が増で兵庫が減と対照的な対応になりました。私立授業料無償化策の有無や公私間の競争などの違いのあらわれかもしれません。が、約2万人の不合格体験者(普通科前期入試で)と引き換えに増加したといえる0.7ポイントは公立側の対策の成果といえるものなのでしょうか。