中学英語暗唱大会
きょうは42回目となる中学の英語暗唱大会でした。1年生は“The Wind and the Sun”、2年生は"We are the world"、3年生は"I have a dream"が課題文です。各クラスから選出された生徒が中学生全員の前で暗唱し、それを英語科の教員が聴き採点するというものです。
昔は暗唱大会と言えば、覚えた長い文章を詰まらずにすらすら言えるかどうかを競うようなものでしたが、最近は発音は勿論のこと身振り手振りを交え「物怖じせず」にスピーチするようになってきました。年々レベルが上がってきていると感じるとともに、人前で堂々と話せる生徒が増えてきていると感心していました。ところが、今回は、「書いてある文章を頭に記憶し、それを見ないで文章を声に出して唱えること」が暗唱ですが、その域を超え、あたかも自分が書いた文章のように聴衆に感情や気持ちをこめてスピーチしているように感じました。見事なものだと感心した次第です。
英語だけではなく良い文章を暗唱させる、昔からよく行われている指導法です。覚えたものを口に出して表現し、自分の耳で聞くこの繰り返しによって、名文と言われる内容は当然のこととして、その中に潜んでいるリズムやテンポ、素晴らしい表現を身に付けることができます。学びの基本となる学習法です。とくに中学時代に覚えた文章は後々まで覚えているものです。一生の財産になると言っても良いでしょう。多くの名文に挑戦してくれることと期待しています。